車中の猫30匹SOS!

不法投棄された車の中で、ホームレスさんが30匹近くの猫達を飼っています。
車は動きませんので、風も入らず夏は焼けて車内は灼熱地獄と化します。
反対に冬は、海からの風で凍て付くような寒さになります。
猫達は車の中を自由に動き回れる訳でもなく、写真の様にケージの中で暮らしています。
この子達は、写真撮影の為に表に出たことはありますが、
それ以外は、ずっとこの中で生活しています、来る日も来る日も・・・。

'03年に、このホームレスさんと猫達と出会い、長い年月をかけてホームレスさんとの
信頼関係を築き不妊手術を施しました。そして’07年に、ようやく里親募集まで漕ぎ着け
今回数匹の猫を助け出しました。
初めて自由になった猫達は、ジャンプをすることも袋に潜ると楽しい事も知りませんでした。
ケージの中ではジャンプをする余地も袋もないからです。
もちろん、運動会などしたこともありません。
保護後、徐々に猫らしい遊びや運動会などが出来るようになりました。
仔猫の方が順応性が早かったので、成猫達は仔猫達からトンネルくぐりを学びました。
既に保護されている子達は、ご家庭に馴染むように家猫修行や、
初期ケアーを終えお声が掛かるのを待っています。
(不妊手術が出来る年齢の子は手術済み。ワクチン・ウイルスチェック・駆虫済み。)

ボランティア宅は既に犬猫がいっぱいで、家庭の事情も重なり今回この中から
数匹しか引き出せませんでした。車中には、まだ15頭余り残っています。
今この時でさえストレスに苦しんでいます。寛げる場所も十分に伸びて寝る
スペースもないのです。立場の弱い子はいじめられ隅の方で小さくなっています。
どうかお願いします!この子達にもチャンスをください。
預かり様も同時に募集しておりますので、何卒よろしくお願いいたします。


現在、癌治療の副作用で体調が悪く、また車の運転が出来ませんので、
通院とご飯の配達を手伝って下さる方を常時募集しています。
場所は姫路市内、お手隙の時で結構ですのでご協力いただけますと助かります。

< リンクのご協力もよろしくお願いします。 >
ホームレス キャットHP

http://www.hm.h555.net/~cat-sos/index.html
ホームレス キャット blog

http://kyoro2kyoro.blog106.fc2.com/
バナーはご自由にお持ち帰りください。(直リンはご遠慮くださいませ。)
<2008年2月16日追記 猫たち解放されました!>
ホームレスさんが入院し公園には戻れなくなりました。
そして、私達に猫達のことを一任しました。緊急預かり様・里親様募集をしたところ、
車中の残り全ての子が脱出することが出来ました!ありがとうございました。
残るは、不法投棄車両の撤去です。
<2008年3月5日追記 車両問題が解決しました!>
車中の猫たちを苦しめた檻と不法投棄車両3台が撤去されました!
ご尽力いただきました関係者の方々、応援してくださった皆様へ感謝いたします。
ありがとうございました。
--------------------------------以下、より詳しい経緯です---------------------------------
(2008年2月11日加筆)

- ホームレスキャットについて -

<出会い>
ホームレスキャットの現場を知ったのは2003年の6月、迷子犬の捜索に行ったときでした。
当時は数名のホームレスさんが生活しており、公園の猫を可愛がっていました。
それから、週3回ほど公園に行き猫への餌やりや、病気などのチェックをしていました。
2004年の2月くらいまでは、それなりに仲良くし問題もなくお付き合いしていましたが、
この辺りから、ホームレスさんより生活支援をしてくれと遠回しに言い出しました。
昨年までは仕事も月に何度か行きそれなりに生活をしていたのですが働かなくなった様
です。2004年5月くらいからは、更に態度に変化が現れ支援への強要がみられました。
2004年6月に公園猫のチョコちゃんの預かりさんが見つかり、ホームレスさんには
前もって了解を取り付けていたのですが、お届けの前日に公園に行くと引き渡しを拒否され
そこで口論となり、公園への出入りも禁止、猫達への面会も拒絶されました。
その後、他のホームレスさんは自立して11月に公園を出て行きましたが、その方に聞く
ところによりますと、2004年に入ってからはまったく仕事もしないで自分達の働いたお金を
目当ての生活、これ以上は自分達もやっていけないのでここを出て自活すると言い残し
去って行かれました。
<2006年5月より変化が>
公園への出入りは禁止されましたが、全くご飯にありつけなくなった公園猫達が気になり
ホームレスさんにわからない様に餌場を作り何とか凌いでいました。
あまりにフードの減りが早いので、狸やイタチが食べていると思っていたのですが、どうやら
ホームレスさんが、自分の猫の食べ物に困り、餌場のフードを取りに来てたらしく、ある日
鉢合わせになり慌てて逃げていく姿を見ました。
最初は頭に来たので隠れて現行犯で現場を押さえようかと思いましたが、よく考えてみれば
ホームレスさんは常時ここで猫達と生活しているけど、私はたまにしか餌やりに行けない。
そこで、餌やり協力のお願いを書いた手紙をフード入れに貼り付け、予備フードを一緒に置
いておいた結果、二度とフードの持ち去りが無くなりました。
その後、予備のフードを廃車の中に置いてくれたり、フードが無くなれば追い足してくれたり
と、まだ直接に会話をするまでには至ってなかったのですが、一歩前進しました。
<2006年9月28日に和解成立>
この日はホームレスさんより話しかけてきて、出入り禁止後はじめて会話しました。
9月30日の未明に兄が交通事故に遭い、大阪まで行くことになったので早朝に1ヶ月分
のご飯を持って行き猫の世話を頼む事も出来ました。
私の癌による体調不良に伴い餌やりに行けない時もありましたので、その様な時には
まとめてお願いも出来るようになりました。
<2007年2月半ばより里親募集開始>
そして、2007年2月の半ば頃より猫の里親募集と避妊・去勢の話し合いを勧めてようやく
了解を取り付ける事に成功。手術などの医療が済み次第、募集を始める事になりました。
2007年2月の里親募集スタートと共に、里親さん・預かりさん、そしてご支援で協力して
くださる方や、広報などを手伝ってくれるサポーターさん達も続々と現れ、一時期は30匹
SOSから40匹を越した時期もありましたが、3匹の未去勢と1匹の未避妊を残しその他
全員に不妊手術などの医療を施すことが出来ました。
里親さん、預かりさんとして助けてくださった方、ご支援で支えてくださった方、いろいろな
形でホームレスキャットの活動を広めてくださった方、皆様には心より感謝申し上げます。


<2007年11月 事件勃発>
2007年11月に、車中の唯一の未避妊の子猫チャミちゃんを、サポーターさんが預かり
里親募集をしてくれることになりました。その前より、少し態度に異変があり毎日言うことが
変わったり、機嫌もあまり良くなかった様に思えたので引き出すチャンスを伺っていました。
ちょうどその頃、猫の集会場でサポーターさんが猫達の里親募集用の写真撮影ボランティアを呼びかけてくださっていて、「猫の集会場」直営 ネコネットさんのご協力のもと、11月16日に野良にゃん写真集のkochiさんが、姫路まで撮影にお越しくださることになりました。
知らない人が訪問すると機嫌が良くなることに着目し、その日にチャミちゃんを引き出す計画を立てました。前日の夕方、ホームレスさんに「明日、カメラマンさんが来られた時にチャミちゃんを連れて帰るからね。」と確認した際は、「わかった。」という返事でした。
ところが、チャミちゃん引き出し当日に断固拒否。
理由は、「○○ちゃん(実在人物かどうかは不明)が、この子とこの子(チャミちゃんと
チャロくんを指差して)を欲しいと言ってるので、勝手に渡すと怒られるからあげれない。」
と言いだしました。
前日に公園を去ったのは、夕方遅くで当日は朝から公園にいましたので、その間に
○○ちゃんが来たとは考えにくく、こちらの方が先に声を掛けているのにおかしいとは
思いましたが、ここでトラブルと、また前回のように出入り禁止に結び付いては猫達が
犠牲になりますので、その日はチャミちゃんの引き出しを諦めました。
当時、車中の檻と助手席に繋いで飼ってる猫合わせて十数匹。
うち、チャミちゃん以外の雌猫は、全員避妊済みでしたが、その後、最後に生まれた
7匹の仔猫は全員出さない、ワクチンも不妊手術も受けさせないと言い出しました。
<2007年12月 引き出し隊結成>
このままでは、せっかく減った車中の猫も、また春になれば繁殖していまいますので、
知らない人が訪問すれば甘くなる点をつき、引き出し隊を結成することになりました。
2007年12月の暮れから2008年の2月の間、サポーターさんが里親さんの振りをし、
ホームレスさんのご機嫌伺いにお土産持参で、チャミちゃん引き出しのため、現地に
代わる代わる4組乗り込みました。
やはり、「○○ちゃんにあげる約束をしているから。」とチャミちゃんの譲渡を拒否する
ので、せめて他の子を助けようと、大人猫2匹、中猫1匹、そして当初出すのを拒否
された仔猫のうち4匹まで引き出すことに成功。車中の檻の中の猫は残すところ6匹
となりました。しかし、未避妊のチャミちゃんは、未去勢の雄とまだ車の中にいます・・・。
<2008年2月 冷戦状態>
前回のフード持ち逃げを抑えられているだけにホームレスさんも出入り禁止とは言い出し
にくいのかも知れませんが、現在冷戦状態にありフードを置いてくるだけになっています。
猫達は、3ヶ月間も風邪をこじらせており薬や目薬なども渡してありますが、一向に投薬
してくれる気配はありません。それどころか、猫達を病院に連れて行くのも拒否。
「もう、触るな、何もするな。」の一点張りで、このままでは猫達の健康も、繁殖も気掛かり
でなりません。解決策を手探りで探していますが、猫を救出し車を撤去に追いやる決め手が
ありません。お願いです、何か良いお知恵がありましたら、どうぞご教示ください!

写真協力 Street Cat's kochi様

2008年2月現在、車中の檻に6匹、そしてホームレスさんが寝泊りしている車に4匹、
車の回りに侍らせている猫が8匹ほどいます。”侍らせている猫”とは、繁殖し檻の中に
入りきらずに、お気に入りでない子を外へ放り出した猫達のことです。
普通の人からすれば多すぎると感じるのが当たり前なのですが、ホームレスさんは、
猫コレクター(一種の病気)であり、そして猫で一部生計を立てています。
<生計とは?>
猫達が暮らす廃車の近くには球場や釣り場がある為に一定の人通りがあるのですが、
かわいい猫がいると、特に仔猫がいると自然と人が寄って来ます。そして、その人達から
食べ物の差し入れを貰って暮らしているらしいのです。
変な表現になりますが、既に固定客も付いています。そして、その人達は猫と遊ぶのが
目当てでもありますので、ホームレスさんにとっては猫は不可欠な存在です。
※ 2008年8月追記
飼えなくなった猫の有料引取りをしていることが判明しました。
猫達の医療やフード及び雑費は全てこちら持ちですのに、有料で安易に引き取り
自分のご飯の糧にしていたようです。そして、挙句の果てに繁殖・・・。
預ける側も預ける側だと思います。
実際にあの狭い不衛生な檻を見て、かわいいわが子を託せるものでしょうか。
保健所で処分されるより、公園に捨てるよりはマシという考えでしょうか。
また、預かるだけならまだしも、ホームレスさんは売るという行為もしていたようです。
<その他の理由>
誰かが、車の中に猫を沢山飼っておけば車の強制撤去は免れると吹き込んだそうです。
現実に、どこかでホームレスの方達が立ち退きを迫られた際に、動物を飼っている人
だけが免れたというのを、TVの中でホームレスさんが公言したそうです。
そこからの情報だと思われます。
また、猫がいると知らない人から喋りかけて貰えるので嬉しいという一面もあります。
これに関しましては、今の日本の社会の問題点とも言えますが、やはり自己中心的な
考えでもあると思います。まして、そんな沢山の猫が必要でしょうか?
同じ公園内に車で生活しておられる方はいらっしゃいますが、皆さん働いておられ
猫を食い物にしているのは、檻で猫を飼っているホームレスさんと、たまに現れるという
猫○○業者だけです。(悪意のある検索に引っ掛からないように○を使いました。)
<ホームレスさんの狙い>
いろんなことを総合的に考えますと、大人猫より仔猫の方が人集めでき収入に繋がる
という点に行き着きます。最後の未避妊の雌猫を残し、また新たに猫達を揃えようとして
いるのは明らかです。どうか、不幸の連鎖をくい止めるためにお力をお貸しください!

写真協力 Street Cat's kochi様

■猫達が置かれている現場の状況 是非、ご覧下さい。
これが、可愛がっていると言えますか?
■現地レポ サポーターさんの現地レポ
■ぼくのこと サポーターさんがある猫の気持ちを代弁した詩
■野良にゃん Diary カメラマンkochiさんの視点からみた現地 (リンク切れ)
■Street Cat's Slide Show Ⅱにてkochiさんプロデュース (Special Thanks)
『そこはかとない哀しみ 姫路車中SOSより』 のフラッシュがご覧いただけます。
(リンク切れ)

<2008年2月16日追記 猫たち解放されました!>
ホームレスさんが入院し公園には戻れなくなりました。
そして、私達に猫達のことを一任しました。緊急預かり様・里親様募集をしたところ、
車中の残り全ての子が脱出することが出来ました!ありがとうございました。
残るは、不法投棄車両の撤去です。
<2008年3月5日追記 車両問題が解決しました!>
車中の猫たちを苦しめた檻と不法投棄車両3台が撤去されました!
ご尽力いただきました関係者の方々、応援してくださった皆様へ感謝いたします。
ありがとうございました。
『30匹の猫たち里親様募集中』 (譲渡条件詳細)

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